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津市の学校給食で親しまれ、ご当地グルメに出世した「津ぎょうざ」が初めて関西に進出した。直径15センチもある皮で包んで揚げる特大さを売りにして、食道楽が集う大阪・梅田の浪花餃子(ぎょうざ)スタジアムで、博多の鉄鍋ギョーザといった有名どころと肩を並べ、「津にギョーザあり」をアピール中だ。 「三重県津市のご当地ギョーザです。いかがですか」 ギョーザ専門店「餃子日和」(津市羽所町)の大多和勲店長(26)の声が餃子スタジアムに響く。5月に出店して1カ月。青ネギのたっぷりかかった久留米の屋台ギョーザ、皮に豚骨スープを練り込んだ近江牛ギョーザなど、強力な5店舗がライバルだ。 大阪で「津ぎょうざ」は無名。まずどんなものかを知ってもらいたいと、ブースの前には大きなパネルを出し、写真とともに、1個で満腹になるように学校給食の工夫から生まれた一品、と説明している。 「餃子日和」の津ぎょうざは同店の通常のギョーザと比べ、皮4倍、具材6倍の大きさ。スタジアムでは1個280円。ニンニクを使わず、国産豚肉に野菜を混ぜ合わせる。パリパリの皮にはタレではなく、15種類のスパイスをブレンドしてふりかける。 客の反応は上々だ。恐る恐るかぶりついた大阪市住吉区の小学4年嘉味田(かみだ)圭(よし)胤(つぐ)君は「おいしかった。給食だったらめっちゃうれしい」。福岡市の自営業清水亮さん(31)は「ビールにも合う。野球を見ながら、外で食べたら、よりおいしいかも」。 津ぎょうざは昨年10月、「津まつり」で初めて一般に売られ、懐かしがる大人の間で人気を博した。市の活性化を目指す行政と市民のグループ「津市げんき大学」が、飲食店で出してみてはと呼びかけ、県内十数店舗がメニューに加えた。直径15センチ大の皮を使い揚げギョーザであることが原則だが、具材は海鮮物、長イモと各店が工夫を凝らす。 「餃子日和」は「もっと津ぎょうざを広めたい」と2月からネット上の「市場」で販売してみたものの、知名度からか売れ行きはいま一つ。 4月、入れ替え制で全国の有名ギョーザ店が出店する餃子スタジアム側から打診され、すぐに応じた。出店は、8月末までの4カ月間の予定。大多和店長は「津市の代表という気持ちで臨んでいます」と話す。 スタジアムを運営するナムコの担当者によると、静岡の「すその水餃子」や埼玉の「宮代餃子」など、町おこしを担おうとご当地ギョーザが「タケノコのように生まれている」。 こうした中、津ぎょうざが全国区になるには? ナムコの担当者は「浜松はキャベツ、滋賀は近江牛と地域の特産を入れたギョーザが受け入れられる。津ぎょうざはウナギなどと融合してみては」と話している。(藤崎麻里)
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